
未来へ紡ぐ家 子世代まで安心して暮らせる住まい
Reform Story
リフォーム ストーリー
お子様お二人とお祖母様と、二世帯でお住まいのT様。
築48年が経過し、老朽化が進んでいたご自宅を、お子様の代まで安心して暮らせる家にしたいとリノベーションを決意されました。
特にお困りだったのは、部屋数の不足と駐車スペースの確保でした。これらを解決するため、増築と減築を組み合わせた大規模な改修工事をご希望され、さらに、耐震補強や断熱性能の向上も必要だったため、建物をスケルトン状態(骨組みのみ)にしてリフォームを実施することになりました。
今回は、二世帯が快適に暮らせる住まいへと生まれ変わったT様邸のリノベーション事例をご紹介します。
プランニング
今回は骨組みだけを残すスケルトン工事を採用しました。
建て替えも視野に入るような大規模工事ですが、建て替えではなくリノベーションを選択することで、固定資産税の増額や建築基準法によるセットバック(敷地の後退)が不要になり、理想の住まいづくりが可能になりました。
部屋数と駐車場の問題については、2階を増築して部屋数を確保し、1階の一部を減築して新たに駐車場を設けることで解決しました。
新築と同じように自由度の高いリノベーションだからこそ、生活動線やバリアフリー化も考慮しながら、T様の理想に寄り添ったプランをご提案できました。


耐震工事
解体後の調査で、50年近く前の建築当時の基準で建てられていたため、基礎の補強が必要なことが判明しました。
また、土台や柱、梁にはシロアリ被害が見つかり、このままでは長く住み続けることが難しい状況でした。
そこで、基礎の補強工事を行い、構造材もすべて入れ替えました。現行の耐震基準に適合する補強を施し、これから先も安心して暮らせる住まいへと生まれ変わりました。

玄関・廊下



歩行器を利用されているお祖母様が安心して家の中を移動できるよう、玄関と廊下のバリアフリー化を進めました。
玄関ドアには開閉しやすい引き戸を採用しました。引き戸なら開けたままにできるため、ゆっくりと移動できる環境を整えました。
また、土間と上がり框の段差を小さくするために式台の設置を計画しましたが、スペースが十分でなかったため、玄関の奥行きを広げるご提案をしました。
その結果、土間や式台にゆとりが生まれ、歩行器を使った移動がスムーズになりました。
さらに、廊下には玄関から洋室まで手すりを設置し、大容量の玄関収納には歩行器を収納できるスペースを確保しました。
LDK
もともとダイニングキッチンが洋室と分かれていたため、閉鎖的な空間になっていました。そこで、キッチンと隣接していた寝室を洋室とつなげ、キッチンを移設することで、広々とした約16畳のLDKへと間取りを変更しました。
対面式のキッチンにすることで、家族の様子を見守りながら料理ができる明るい空間となりました。



また、食器を集めるのがお好きなT様が収納に困っていると伺い、壁面とキッチン前面に大容量の収納を設けました。
特にキッチン前面には造作収納を施し、オープン棚を取り入れることで、お気に入りの食器を飾りながら収納できるよう工夫しました。


和室
和室はそのまま残し、LDKとつながる和モダンな空間へと仕上げました。お花や掛け軸を楽しめるように、床の間を移設し、足元には窓を設けて自然光が入るよう計画しました。
季節に合わせた花を飾るなど、四季を楽しめる空間に変わりました。



親世帯・洋室
お祖母様の部屋は、LDKのすぐ隣に配置し、浴室やトイレとも隣接することで、生活のしやすさを重視しました。
室内にも手すりを設置し、短い距離の移動もスムーズにできるよう配慮しました。


子世帯・洋室
子世帯であるT様とお子様2人の生活スペースは2階にまとめ、増築によって個室を3部屋確保しました。
面積が広がったことで、洗面化粧台とトイレを新設し、生活スタイルの異なる二世帯が気兼ねなく暮らせる環境が整いました。
さらに、急勾配だった階段は逆向きにかけ替え、段数を増やすことで勾配を緩やかにし、安全性を向上させました。




浴室・洗面
浴室と脱衣所はどちらも0.75坪と狭かったため、可能な限り拡張しました。浴室の扉は開き戸にし、出入りのしやすさを確保しました。
また、浴室入口から洗い場にかけてL字型の手すりを設置し、濡れた床でも安心して移動できるようにしました。




車庫・エクステリア
お子様が運転できるようになり、駐車スペースが不足していたため、1階の一部を減築し、新たに1台分の駐車場を確保しました。
玄関ポーチには、お祖母様が安心して出入りできるよう、緩やかなスロープを設置しました。



また、樹木の剪定や落ち葉の処理など庭木の手入れが大変だったため、樹木をすべて伐採し、防草シートと人工芝を敷くことで、雑草の手入れが不要な庭へと整えました。
リビングの掃き出し窓と同じ高さでウッドデッキを設けたことで、今まで室内干しだった洗濯物を屋外で気持ちよく干せるようになりました。
洗濯機からウッドデッキの距離が近く、また充分な広さを設けたのでゆったりとした空間で洗濯物干しができます。



外観
スケルトンリフォームによる耐震補強、増築・減築を含む大規模な工事となり、工期は約半年に及びました。
バリアフリー化によって、お祖母様が家の中を自由に移動できるようになり、日常の運動量も増えたと喜んでいただきました。
また、基礎からしっかり補強したことで、二世帯が安心して暮らせる住まいが完成しました。

まとめ
築48年の住まいを、二世帯が安心して暮らせる家へとリノベーションしました。
耐震補強や断熱性能を向上させ、2階の増築と1階の減築で部屋数と駐車スペースの問題を解決。バリアフリー設計により、お祖母様の移動も快適になりました。
庭の手入れ負担を軽減し、ウッドデッキで洗濯環境も改善。半年に及ぶ大規模工事を経て、世代を超えて住み継げる理想の住まいが完成しました。
T様ご家族が安心して暮らせることを、心より願っています。
Planner
倉岡 伸太郎

経歴 | 鳶職人 |
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趣味 | スポーツ観戦 |
休日 | 掃除 |
Planner
山内 大輝

経歴 | 芸能関連 |
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趣味 | スポーツ観戦・ファッション |
特技 | ダンス・サッカー |
休日 | カフェや自然巡り |
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